患者数が増加している認知症について看護師の役割

近年、少子高齢化社会が進展する日本社会において認知症は患者数が大きく増加している病です。認知症は、主に認知機能の低下を引き起こす病気で、加齢が原因とされています。若干ですが、若年性認知症も話題に上がっています。認知症の厄介なところは、物忘れが激しくなるということです。財布を忘れた程度ならば良いのかもしれませんが、家族の名前や最悪の場合には家族の存在すら忘れてしまう場合があります。その場合には、家族を泥棒と勘違いするなどの生活に深刻な影響を及ぼすことがあります。認知症は基本的に進行を止めることができない病なのですが、発症を遅らせることは可能とされています。認知機能の低下を抑えるために、看護師がナンプレや脳トレなどの脳機能を活性化させる認知症ケアトレーニングを手伝うことが良いと言えます。また、認知症を発症してしまってからも積極的にメモを取ることや読書に取り組むことで進行を遅らせることができます。一番大事なことは、認知症であるからといって諦めてしまうことです。健康寿命を可能な限り伸ばすためには、そうした認知症予防トレーニングを欠かさずに行うことが重要です。認知症を発症した後も継続的にケアを施していくことで、健康的な生活を送ることができると言えます。人間は誰しも老いることともに病気になりますが、少しでもポジティブに過ごすことが、認知症を含めた加齢性の病気とうまく付き合っていく方法なのかもしれません。